99/12/06 05:30−14:00
利根川河口前(通称>川前)〜大根〜屏風ヶ浦沖(飯岡灯台沖?)
<活きイワシ餌のヒラメ>
さてと
数日前から空模様が悪くなっていたのでちょっと心配していたが、前日あたりから回復してきたようなので何とか出船できた。
しかし悪いことに模様が悪くなったのは魚も同様だったということです。私は船の予約は殆どの場合は前日の夕方に決めますが、今回も同様でした。波崎町の第2東洋丸に14時頃電話を入れますと、数日前からあまり思わしくない状況になってしまったとのことでしたので、ここで青物は断念しまして知人の常宿の外川港の福田丸に19時頃に予約を入れました。
活きイワシのヒラメってのは初めてでしてちょっと一人では不安もありましたが、とりあえず決行!
例によって前夜はなかなか寝付けず24時に就寝して4時前に起床、眠い!いつもどおりコンビニで食い物と飲み物、がんばるドリンクを仕入れてさっさと港に行き車内で朝食を済ませる。集合は04:30だ。ここでちょっとミスを犯した。いつもはサンドイッチ+おにぎりで腹を一杯にしてから乗船するのだが、この日はサンドイッチ一つで済ましてしまったことだ。
ちょっと危ない?
船では左舷おおともに陣取る。5時過ぎ乗船者が揃うとまだ暗い中を船は、ゆっくりと出船していく。港外にでると意外と波がある。灘は波が高く船は大揺れで沖に向かいそれから北上して川前に向かった。小さい船は船底まで見えるほど跳ねている!ここで前述のサンドイッチ一つってのが効いてきた。もともと私は船酔いには無縁なのだがなんとなく腹が怪しくなってきた。そうなんです、他の人と違って私は満腹時のが船酔いに強いんです!?これはまずいと思い、すかさず握り飯を詰め込んで事なきを得た。
そうこうしていると、荒れぎみの川前に到着する。
仕掛けですが
幹糸PE4号160m巻き+ナイロン6号1.5m+ハリスカーボン5号80cm1本針+捨て糸ナイロン4号80cm+鉛50号という物です。竿は量販店で買ったベイトタックル30号2.4mのインナースルー先調子+リョービの安いベイトリール(一応ドラグは良く効いていた)、これを基本として手持ちで実釣開始。このタックルは唯一の船用ですσ(^_^)
実釣しますか
まずは第一投。川前は大荒れで(2〜2.5m)、底をとった後これではあたりも取れないという状況である。十数分が過ぎ誰にも反応がない。ここで根変わりで大根へ向かう。(その後凪いできてここで数がでたと聞いたが‥‥)
乗船まで釣り方さえわからなかったという真実?
大根に着くとやや波も収まっており(1.5〜2m)まずまずである。なんといっても初めてなので、同乗のベテラン諸氏から出船前に教えて頂いたとおりに底をとってから50cmほど棚を切って仕掛けを流し始める。餌のイワシは上唇の堅い所にチョンと掛けただけ、これもベテラン氏に聞いたこと。内心こんな掛け方で針掛かりするの?っと思うが‥‥。
数回流すが当たりがない。餌のイワシも騒ぐ事もない。ヒラメ釣りってこんなものなのかなー?何度か根変わりしているとミヨシの方にたてつずけに2枚上がる。依然、私にはあたりさえ無い。ひょっとして棚の取り方を間違っているのか?頭の中で疑問と疑念が渦巻いている。船の揺れにあわせて竿先は上下に動いていいのか?それとも底からの棚を一定にするために竿先は揺れと反対に上下させてもいいのか?試行錯誤を続けている。とりあえず揺れは吸収させた方が良さそうだ。
ここで又根変わりする。外川沖に移動。底をとり50cm棚を切る。時々底を取り直しては棚を切るを繰り返す。が、依然当たりがない。1度だけイワシが騒いだが‥‥。ここまでで船中3枚程度である。時計を持ってこなかったので時間の感覚も無いのでちょっと不安である。今はいったい何時?
暗中模索の作戦変更
仕掛けをいじり始める。捨て糸は80cmのままで、ハリスを捨て糸よりも長い1.2mにする。予備針にこの長さで持ってきていた物だ。そして棚切りも1mに上げる予定。ハリスを長くして棚を上げ、より広範囲にイワシをアピールさせる作戦に切り替えた。イワシも、より活きのいい物にあえて頻繁に変えずにやや弱り気味の物をそのまま使い続ける。弱ったベイトを演出?と思ったからだ。さて吉とでるか凶とでるか!?
初ヒラメと対面
仕掛けを変えて1投目は活きのいいイワシがついている。やや先程より上目に維持している仕掛けのイワシが時々ハリスを引っ張るが、フィッシュイーターが寄ってきて「騒ぐ」事はまだない。イワシはそのまま付け替えずに何度か根変わりしたとき、棚を取り直そうとすると若干の違和感のある引き重りを感じた。真っ直ぐに仕掛けは下りているが、まるで潮に数十m流されているような重さだ。しかし「アタリ」のようなビクビクというのではない。もしやと思い、30cm位ずつ1mほど送ってやる。この間1分くらいか。
そして聞き合わせると、勢い良く竿先が引き込まれていった!「のった!」思わず声にしてしまった。ややゆるめにセットしてあるドラグが時々滑る。竿先に感じる重さと比べるとちょっと緩めなようなので少し締めてやる。ゆっくりと、慎重に上げてきた船での初ヒラメは55cm1.5kgほどであろうか。船中4枚目だ。しかし本当にチョン掛けの針にちゃんと掛かっているんですねー!驚きです。
とりあえずボウズにならなくてほっと一息ついた感じだ。ちなみに取り込んでくれたベテラン氏の竿には、私の取り込み中にあたっていたらしく、いわしがボロボロになってもどってきたみたい。ごめんなさいね!
バラスとすれる?
その後はこの根で2度アタリらしき物があったがのらなかった。イワシが血まみれになって戻ってきた。ここまででアタリは3回。いずれも竿先に動きが見られるようなアタリではなく、いわゆる「モゾモゾ」としたものであった。
船頭からも「ばらすなよー、一人バラスと根のヒラメが眠っちゃうどー」とどやされるが(私は船頭からは死角なので、他の人ね)、こればっかりは初心者にはわかりずらい。ま、多少感覚的に覚えてきてはいますけどね。でも「すれる」ってのは、ルアーも餌も同じなのね、はい、お勉強になりました。
奇跡の逆転を信じて‥‥
ここではこれ以上無理そうなので大きく根を変えることにして25分ほど走り殆ど陸が見えなくなる。今度のポイントは魚礁の周辺らしい。この時点で12時ちょい前くらい(船頭に聞いちゃった)。船頭のはからいで沖上がりを延長してくれた、感謝。
仕掛けはそのままでさあ延長戦だ!この根にきてから2,3度イワシが騒ぐ。ここで今まで釣れていなかった2人が釣れて、これで7人中6人が釣った。釣れていないのは相変わらず例のベテラン氏だけだ。しばらくするとその方にアタリが!上がってきたのは見事なホウボウ!が、取り込みでバラス。アシストした方がしきりに謝っている。しかし直ぐに又アタリがあり今度は私が取り込んだ。なんと30cmはある沖メバルであった。けど、氏は嬉しくなさそう‥‥当然か。
ここで船頭から最後の根変わりと言われ俄然集中する。お、アタリだ、が、弱々しい?慎重に竿先を下げて送り、十分な間をとってから合わせる。のったと思って巻き始めるが、なんとスッポ抜け!なんて食いが渋いんだ!上がってきたのは血だらけのイワシだけである。さっさと捨てて、足下のおけにとっておいたイワシと取り替える。これはおけに30分位泳がせてあって若干弱り気味のものだ。あえて又活きのいい物に換えずにそれをつける。仕掛けをおろし、2,3分すると今度はあきらかなガツンというアタリがあった。そのまま竿先だけを送り込み待つこと20秒ほど、いきなりグーンと引き込みがあり、そこで合わせる。今度は確実にのる。ゆっくりと巻き上げて上がったのは40cmのソゲであった。しかし立派な2枚目だぞ〜?
さらに又投入するが、5分ほどで実釣終了、お疲れさまでした。
40分位走り、帰港は14時でした。
結果
船中9枚
2枚−2人(私も2枚で竿頭だよ〜!)
1枚−4人
0枚−1人
外道−沖メバル、(バラシでホウボウ)
以上でした。
バージントライとしては上々のできでしょうか?
ルアーも面白いけど、じっくりと魚の捕食の様子を感じられる餌釣りは、やっぱり基本ですかね!?
帰宅後
家に帰ったら何かかみさんが機嫌が悪い?
仕方がないので、写真も撮らずにハイハイと着替えもそこそこに5枚におろしておきました。
あー、しんど!
翌日の昼飯でヒラメの刺身を、口いっぱいに頬張ったのは言うまでもありません。この旨さ、病みつきですな〜!
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