古の名言集
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管子
- リーダーの心得 -
 政治家は仕事を選んではならない。閑職だからといって遊んでいてはならない。
 持社稷宗廟者、不譲事、不広閨B
 
 
 同族ではないという理由で差別すれば、血縁関係にない者は聞く耳を持たない。同郷ではないという理由で差別すれば、他県の出身者は共同作業を避けるようになる。国籍が違うという理由で差別すれば、国際協力は得られない。
 毋曰不同生、遠者不聴。毋曰不同郷、遠者不行。毋曰不同国、遠者不従。
 
 
 人材がいないと嘆く前に、部下の使い方を見直すことだ。財源が足りないと嘆く前に、適正な配分を心がけることだ。
 天下不患無臣、患無君以使之。天下不患無財、患無人以分之。
 
 
 能力に酔い、おごり高ぶり、自分勝手に振る舞う。このような振る舞いは事業を成功させる上での災いである。
 伐矜好専、挙事之禍也。
 
 
 能力を見極めて仕事を与え、功績に応じて恩賞に差をつける。これが民衆を使役するための機微(ポイント)である。
 察能授官、班禄賜予、使民之機也。
 
 
 一年先のことを考えるなら、穀物を植えることだ。十年先のことを考えるなら、果樹を植えることだ。末代のことまで考えるなら、人材を育てることだ。
 一年之計、莫如樹穀、十年之計、莫如樹木、終身之計、莫如樹人。
 
 
 新規事業を始めるにあたっては就業規則を先に定めて、「これから新規事業を始める」と宣言する。そして、必ず最初に人事評価の詳細を明らかにしなければならない。
 凡将挙事、令必先出。曰事将為。其賞罰之数、必先明之。
 
 
 指導者の命令が軽視されれば、困難に直面したとき対応が遅れる。
 上令難行、則応難不捷。
 
 
 領地が広大だとしても他国を従えない。人口が多くても油断しない。目下の者に対して傲慢にならない。財政が豊富でも贅沢をしない。欲望に負けない。兵力が充実していても諸侯を侮らない。兵力を動員するときは、必ず天下の大義のためでなくてはならない。これこそ天下を導く本来の姿であり、覇王の姿勢である。
 若夫地雖大、而不?兼不攘奪、人雖衆不緩怠、不傲下、国雖富不侈泰、不縦欲、兵雖彊不軽侮諸侯、動衆用兵、必為天下政理、此正天下之本、而覇王之主也。
 
 
 命令しても実行されないのは、命令が間違っているからだ。
 令而不行、則令不法也。
 
 
 過失をとがめず、善を取り上げなければ、民衆は意欲をなくす。
 赦過遺善、則民不励。
 
 
 権力者が苛酷であれば、部下は命令を聞かない。部下が命令を聞かないからといって刑罰を用いて従わせれば、権力者は陰謀にかけられる。権力者となっても、陰謀が企(くわだ)てられたら危険を回避したいと望んでも無理な話である。
 上苛、則下不聴。下不聴、而彊以刑罰、則為人上者衆謀矣。為人上而衆謀之、雖欲無危、不可得也。
 
 
 罪を赦すということは、暴れ馬の手綱を放棄して暴走させるようなものだ。罪を赦さないということは腫れ物を切開するようなものだ。
 故赦者、犇馬之委轡、毋赦者、?雎之礦石也。
 
 
 国には宝があり、器があり、用がある。城郭、要塞、貯えは宝である。聖人や賢人は器である。宝石は末用である。昔の統治者は、城格・要塞・貯え・聖人・賢人を重視して、宝石を軽視した。そのような理由で天下は泰平だった。
 国有宝、有器、有用。城郭険阻蓄蔵宝也。聖智器也。珠玉末用地。先王重其宝器而軽其末用。故能為天下。
 
 
 褒賞を与えるのは浪費ではない。刑を明らかにするのは横暴ではない。賞罰を明らかにすることこそ、最高の徳なのだ。
 明賞不費、明刑不暴。賞罰明、則徳之至者也。