<晋書>
世の中、思い通りにならないことが、つねに七割から八割はある。
無理やり思い通りにさせようとすれば衝突を繰り返す。 天下不如意、恒十居七八 |
<戦国策>
百里先まで行こうとする者は、九十里を中間地点と考える。
予選でポールポジションを獲得してもポイントはもらえない。 行百里者半九十 |
<孟子>
安定した収入がなければ、心も安定しない。
収入に見合った生活を送ろう。 無恒産、因無恒心 |
<菜根譚>
欹(い)という器は、いっぱいに水を注ぐとひっくり返る。
欲望を抱え過ぎると、バランスを崩して怪我をする。 欹器以満覆 |
<通俗編>
立派な死に方よりも不自由な生活のほうがまさっている。
死んだら何もできないよ。 好死不如悪活 |
<列子>
愚かな爺さんが山を移す。
長期的展望で物事を考えよう。 愚公移山 |
<老子>
上等の善は、水のようなものだ。
親切は、さり気(げ)なく。 上善如水 |
<近思録>
行動は大胆でも細心の注意を払え。
常に冷静さを保とう。 胆欲大而心欲小 |
<史記>
頭のよい商人は、蔵の奥にしまい込んで、何も持っていないようだ。
金持ちを気取っていたら、泥棒に狙われる。 良賈深蔵若虚 |
<老子>
足りた状態を知っていれば辱めをうけない。止まることを知っていれば危険はない。
金持と張り合っても勝ち目はない。猪突猛進してばかりでは怪我をする。 知足不辱、知止不殆 |
<戦国策>
以前のことを忘れなければ、以後の先生となる。
「失敗は成功のもと」というけれど、失敗を忘れてしまったら何にもならない。。 前事之不忘、後事之師 |
<淮南子>
天地の道理は、極まれば反し、満ちれば損をする。
月は満ちれば欠け始め、水は満ちれば溢れ出す。 天地之道、極則反、盈則損 |
<礼記>
楽しみは極めてはならない。
趣味を極めようと思うな。そんな目標は専門家に任せておけ。 楽不可極 |
<孟子>
ことごとく本を信用したら、本が無いのと同じだね。
その本の情報だけで十分ですか? 尽信書則不如無書 |
<戦国策>
愚か者は結果が出ても理解できず、智者は前兆を察知できる。
問題を未然に防ぐことができる人は、智者である。問題が起きてから解決する人は、凡人である。 愚者闇於成事、智者見於未萌 |
<左伝>
百年、黄河の水が清くなるのを待つようなものだ。
無駄な努力は、時間の無駄でもある。 百年俟河清 |
<漢書>
前の台車がひっくり返るのは、後ろの台車への戒めである。
先輩の失敗は、参考になる。 前車覆、後車戒 |
<菜根譚>
長いあいだ伏せていた者は、飛べば必ず高い。
成功する人は、血のにじむような努力をしている。 伏久者飛必高 |
<中庸>
明晰で道理に明るいことに尽きる。こうあってこそ身を保てる。
いくら成績が優秀でも、人の心を理解できないようでは孤立する。 既明且哲、以保其身 |
<文選>
瓜畑で草履をしまわない。李の木の下で冠を整えない。
疑われるようなことは、しないことだ。 瓜田不納履、李下不整冠 |