古の名言集 |
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論語 - 対人関係 - |
1.礼と調和 礼を用いるには和の心を大切にしなければならない。古代の王の統治のやり方も礼の用い方が優れていたのだ。どんな場合でも礼を尽くせば良いというものではないが、仲間の輪に加わって調和を保とうとしても、礼を忘れていたのでは調和など保てるのもではない。 礼之用和為貴。先王之道、斯為美。小大由之、有所不行。知和而和、不以礼節之、亦不可行也。 2.ご機嫌取りか一生懸命か 主君に対して礼を尽くして仕事をすると、ご機嫌取りだと陰口をたたかれる。 事君尽礼、人以為諂也。 3.利益と怨み 利益ばかり考えて行動すれば、多くの怨みを買う。 放於利而行、多怨。 4.老いの苦労 両親の年齢は知っておかなければならない。長寿を喜び、老い先を気遣うために。 父母之年、不可不知也。一則以喜、一則以懼。 5.徳の理解者 徳は孤立しない、必ず並ぶ者が現れる。 徳不孤、必有隣。 6.適切な距離 君主に仕えても何度も忠告すれば辱められる。友人に何度も忠告すれば煙たがられる。 事君数、斯辱矣。朋友数、斯疏矣。 7.相手の感情をくむ 私の師匠は、喪中の人の近くで食事をする時は腹いっぱいには食べなかった。声をあげて泣いている日には、歌をうたわなかった。 子食於有喪者之側、未嘗飽也。子於是日哭、則不歌。 8.権限の範囲 その職位に在職していなければ、その職場のやり方に口出しはしない。 不在其位。不謀其政。 9.ただの人 師匠は、居住地では怖じ気づいているようであった。口下手でもあった。それなのに宗廟(そうびょう)や朝廷に居るときは、テキパキと意見を言い、慎み深かった。 孔子於郷党、恂恂如也。似不能言者。其在宗廟朝廷、便便言、唯謹爾。 10.忠告の限度 忠告して善に導き、ダメなようなら中断する。自分が嫌な思いをすることがないように。 忠告而善道之、不可則止。無自辱焉。 11.怨みの報い方 理性をもって怨みに報い、徳をもって徳に報いるべきです。 以直報怨、以徳報徳。 12.それぞれの価値観 歩む道が違うのであれば、相手のために働きかけない。 道不同、不相為謀。 |