『記念写真』


それは、遠い昔の事・・・。
セピア色をした、一瞬の出来事の、想い出・・・。

いつも、何かにつけて喧嘩をしていた、あの子。
本当は、そんなつもりはないのだけれど、
気が付けば、また、些細な事で、口喧嘩。
『ごめん』 と口に出すのが、どうしても出来ない。
自分が悪いんだって事は、良く分かってはいるのだけれど・・・。

楽しい事も、悲しい事も、そこでは消す事は出来ない。

いつの間にか、あの子の隣にいる自分。
時間 (とき) がたてば、それは笑い話だけれど、
見えない引力に引かれて、苦笑い・・・。
さりげなく近づいたつもりが、
明らかすぎて、また苦笑い・・・。


記念写真。
それは、時間を止める事の出来る、とても不思議なもの・・・。
記念写真。
それは、とても輝いた一瞬の出来事・・・。


Tomoi Fujisaki

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