『Recollecction Once More-想い出をもう一度』


−人は誰でも皆、出会いに恋い焦がれ待ち続けている−
−いつか、必ず別れの時がおとずれる事など、考えもせずに−
−そして、その時になって人は気付く、人は皆、ひとりぼっちなのだと−
−しかし、それでも人は待ち続ける−
−新しい、出会いを−

記憶−人の記憶とは何といい加減なものなのだろう。
ついこの間のような気がしても、それは既に何十年と言う歳月を隔てていたり、
ほんの二、三年の事が、はるか昔の出来事のように感じたりもする。
きっと、誰もが皆、そのような経験を持ち合わせている事だろう。

そして、どんなに大切な想い出であったとしても、
時の流れと言う、さからう事も許されぬ、強い力の前には無力と化す。
それは、あたかも枯れ葉が、その枝から舞い落ちてしまうように・・・。
少しずつ、靄の中へと、霞行く。

きっと、それでいいのかも知れない・・・。
それだからこそ、きっと昔が懐かしく思えるのではないのだろうか。

だが・・・。
たとえ、枯れ葉が、その枝からすべて落ちつくしてしまっても、
その枝自体が、消え去る事はない・・・。
そして、その枝は、樹木そのものの生命 (いのち) が終わりを告げるまで、
共に生きて行く。

そう、やがてその枝に緑を宿し、そして、また、同じ事を繰り返したとしても・・・。

人には、皆、心の奥底に、必ず大切な想い出が眠っている筈。
それが、一体いくつあって、また、大きいか小さいかなど、他人には知るよしもない。
しかし、これだけは断言する事が出来る。

−その想い出の時には、二度と戻れない−
だからこそ、それが想い出と呼べるのだから・・・。


Tomoi Fujisaki

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