『夢』


夢を見ていた。

かなえられない、夢。
いや、かなえようとしない、夢。
それは、現実との狭間で揺れ動いていた。

人を好きになる事。
素直になる事。

決してそれは、手の届かぬものでは無いのに・・・。
触れた瞬間すべてがはじけ飛び、
周りの者たちをも、傷つける。
いつの間にか、複雑にねじ曲がってしまった、あみだくじ。
ゴールは一つだけだと言うのに。

余りに夢を見過ぎてしまったからなのだろうか。
眼がさめるのが、とても怖くなっている自分に気付く。

しかし、眼がさめぬ眠りなど何処にもある訳は無い。

その時、夢の続きがどうなるのかは、
誰も、知らない・・・。

そしてその時、
笑うのは、一体、誰?


Tomoi Fujisaki

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