東日本大震災の記憶
 
Menu
余震に御用心
 地震災害では、倒壊家屋の50%は本震で倒壊し、残りの50%は余震で倒壊するといわれています。本震の発生から7〜10日間は大きな余震が発生する可能性が高く注意が必要です。東日本大震災では、本震(M 9.0)から約1ヶ月後の4月7日、M 7.4の地震が起きました。当時、最大の余震でした。
 スマトラ島沖地震(2004年12月、M 9.1)では、8年後にM 8.6の余震が発生しました。この例から見ても、東日本大震災の後、10年くらいは大きな余震に注意が必要です。

余震の特徴
・余震域は、時間の経過とともに範囲が広がっていきます。震源から離れていても、大きな余震に注意が必要です。

・余震の発生回数は時間の経過とともに減っていきます。10日目に約10分の1に減り、100日目には約100分の一に減ります。

・余震は規模の大きいものは少なく、規模の小さいものは多く発生します。マグニチュードが1低い余震は、10倍の割合で発生するといわれています。

・最大余震のマグニチュードは、平均すると本震のマグニチュードより1小さいとされています。東日本大震災の場合は、マグニチュード8の余震が発生するのではないかと心配されています。余震といっても、そのエネルギーは大きく、注意が必要です。

・余震の震源地は、本震の震源地とは異なる場合が多く、本震の震源地よりも近い場合の揺れは、本震と同程度の場合もあります。余震だからといって油断はできません。