東日本大震災の記憶
 
Menu
アウターライズ地震
 東日本大震災のきっかけとなった東北地方太平洋沖地震の影響により、アウターライズ地震が起きるのではないかと心配されています。アウターライズ地震とは、陸地から見て、海溝の外側で起きる地震のことです。ちなみに、東北地方太平洋沖地震はプレート境界型(海溝型)の地震でした。

 アウターライズ地震は、地震の規模が大きくても、感じる揺れは小さいとされています。日本列島が乗っているプレートとは別のプレートで発生した地震なので揺れが伝わりにくいのです。ですから、小さな揺れだから、津波は来ないだろうと考えるのは間違いです。
 昭和三陸地震(1933年)は最大震度5の地震でしたが、巨大津波が押し寄せました。昭和三陸地震は、アウターライズ地震だったと考えられています。

 津波というのは、揺れの大小に関係なく発生する。このとを忘れないで下さい。特に、揺れが1分以上にわたって続く場合は要注意です。

【アウターライズ地震のメカニズム】

アウターライズ地震のモデル
 プラスチックの板を徐々に曲げていくと、ペキッと割れます。アウターライズ地震の発生のメカニズムは、これに似ています。
【なぜアウターライズ地震が心配されているのか】

代表的な地震
 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生で、北アメリカプレートの踏ん張る力が大幅に減少し、太平洋プレートは沈み込みやすくなりました。
 つまり、太平洋プレートが移動するスピードよりも、沈み込むスピードが上回るようになったため、部分的に引っ張る力が生じているのです。
 その結果、巨大なアウターライズ地震が起こるのではないかと心配されています。